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ファニーレーシングのREは凄かった!!
1985年頃

片山マツダof OKAYAMA
ファニーレーシング
REチューニングの凄み!!



ふたりで、当時流行っていた『ギャラクシー』だったかな、
そういうTVゲームを、一晩中したことがある。
こたつに入ってたんじゃなかったかな〜?

岡山にあるファニーレーシングの花土さんは、
気難しい人だった。当時行われていた中山サーキットでの
NCHKレースの常勝マシンだったのにもかかわらず、
当時取材に行ったCARBOYスタッフは、声もかけられず、
インタビューもできず、タイム的におもいっきり離れた
2位以下のヒトの取材をして、なんとか記事を書いていた(笑)

で、藤本がファニーレーシングの取材をしたいと思ったのは、
関西中国地区の評判を聞いているうちに、「これは取材しないと」と
思ったからだ。で、電話をしてみた。

「はじめまして、CARBOYの藤本といいますけど、ファニーさんの
取材をさせてもらいたいんですが……」と切り出したら、

 

「雨宮の御用雑誌に用はない!」と、バッサリ切られてしまった。

 

当時、雨さんには、CARBOYガレージに来てもらって、REの
オーバーホールの記事を手伝ってもらったり、いろいろとお世話に
なっていたし、当然のことながら、CARBOYへの登場頻度も高かった。

ただ、それが理由で、取材を断られるというのもイヤだったし、
他の雑誌も様々な理由で、取材できないとも聞いていたので、
もう一度電話をした。

そして、「CARBOYは、RE雨宮の御用雑誌でもないし、いろんな
ヒトの様々なチューニングアプローチを取材したいと思ってるので……」
と、クッチャベッて、結果として、岡山駅で会うことを取り付けた。
そして、岡山駅に行ってから、ファミレスみたいなところで話しをした。

「わかった! 藤本さんの言うことはわかった!!
今後、ファニーレーシングは、CARBOYに協力する」

そう言ってくれたのは、店に入ってから、4時間ほど過ぎたときだった。
その後、その言葉通り、花土さんは、全面的にCARBOYに協力してくれた。

 

当時、他のロータリーショップが、市販のREを再利用して、
灯油でローターを洗ったりしていたころに、
ファニーレーシングの倉庫には、マツダのスポーツキットパーツが、
山のように積まれていた(いや、整然と並べられていたのだが)。
カーボンのアペックスシールや、スポーツキットのハウジング、
ローター等が、新品梱包されて、ズラッと在庫していた。

そして、作り出すエンジンや、クルマは、いま見ても素晴らしいものだった。

あるとき、店の裏側に山積みにされていたマフラーを、
何気なしに見てみると……びっくりした。
2気筒あるREのマニホールドから、テールエンドまで、一体式のEXシステムが、
いっぱい積まれていたのだ。よく見ると、マニホールドの口径や集合位置、
マフラーの口径等が、それぞれ異なっている。

普通なら、効率を考えて、EXマニとマフラーは別々に製作して、
フランジで合体させればいいのだろうが、ファニーレーシングは、
それはカッコ悪いとかんがえていた。
マフラーである。EXマニホールドである。下を覗き込んでも、
一体モノか、合体モノかどうかは、見えるものではない。

だけど、花土さんにとっては、納得できないことだったのだろう。

一事が万事、である。マフラーに限らず、ブリッジポートの形状、
エンジンの組み付け、補機類のセットアップ……殆どの部分に、
ファニーレーシング流のこだわりが蔓延していた。

谷田部の0→1000mに来たときのファニーレーシングの
13Bペリの強烈な排気音。高周波が、谷田部の森林を揺るがせていた。
エンジンルームの綺麗さに、見惚れた。

また、あるとき、13Bの街乗りブリッジポートに乗ったことがある。
オーバーラップが大きいので、クルマに振動というか、横揺れがくる。
それが6度くらい繰り返されたのち、一度だけ縦揺れがくる。
この繰り返しは、非常に正確に行われる。

それまで知っていたブリッジポートは、不規則な横揺れと縦揺れが、
繰り返されるものだったが、ファニーレーシングのそれは、
明らかに異なるものだった。

ファニーレーシングに関しては、まだまだ記憶していることが
いっぱいある。ま、CARBOYを分解している最中なので、
また、いろんなページが出てきたら、紹介したいと思う。

 

下の写真は、中山サーキットで行われていた、
NCHKレースの記事である。
1位と2位のタイム差が、強烈にあるのに、
1位のドライバーの取材記事が掲載されていないという、
まことに奇妙な記事であるのだが、ま、上記のような
事情があったということで……当時の担当者も大変だったんでしょ(笑)


                       ©八重洲出版 



■ 今だから話せる秘話(笑) ■

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